「ことむけやわす」は、言向和す、言向和平と書く
 漢文の「悉言向和平山河荒神及不伏人等。」(『古事記』景行記)は、次のように訓読する。
 「やまかはの あらぶるかみ および まつろはぬ ひとらを ことごとく ことむけやはす。」

 他の表現で言うと無抵抗主義、悪をも抱き参らせると言った表現があります。

 「無抵抗主義」は、暴力に対して暴力での反抗はしないと言う考えです。合気道は、相手の力を受けてそのまま相手に返すことで相手を押さえる?事ができます。相手が押さえに来る力を逆手にとって押さえるとでも言いましょうか・・・
 合気道の創始者・植芝盛平の言葉です。「合気道は無抵抗主義である。無抵抗なるが故にはじめから勝っているのだ。目をつむれば何もなくなる。自我と私欲の念を去ったら、天地はすべて自分のものになるのである。」

 「悪をも抱き参らせる」は、日月神示(ひつきしんじ)に良く出てくるのですが、悪をも抱いて参ったと言わせる。と私は捉えており、私の好きな言葉の一つです。

参考:言向和平(ことむけやわす)の意味をまとめてみました