神名は、天(高天原)の中央に座する主宰神という意味である。宇宙の根源の神であり、宇宙そのものであるともされる。

 天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)は、日本神話の神。天地開闢に関わった五柱の別天津神(ことあまつかみ)の一柱。
 『古事記』では、天地開闢の際に高天原に最初に出現した神であるとしている。その後、高御産巣日神神産巣日神が現れ、すぐに姿を隠したとしている。この三柱の神を造化三神といい、性別のない「独神」(ひとりがみ)という。

 『日本書紀』本文には記述はなく、第一段で6つ書かれている一書のうちの第四の一書にのみ登場。そこでは、まず国常立尊、次に国狭槌尊が表れたと書き、その次に「また、高天原においでになる神の名を天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)という」と書かれている。

 和魂で言うと、一番最初に生まれた直霊(直日:なおび、なおひ、なおい)と考える。